今夜はブギー・バック(NICE VOCAL)で好きなフレーズランキング!5位から発表

今夜はブギー・バック(NICE VOCAL)で好きなフレーズをタラタラと書いて行くだけのコーナー

この歌は散々カバーもされているし、そもそもが有名な曲なのでカラオケでまず盛り上がりますよね。

知らない人は少ないし、知らなかったら覚えて帰れと言わんばかりに堂々と歌うのですが、途中やっぱり「何言ってんだこいつ・・・」「シラフじゃ言えんな・・・」ってセリフが多々ありますのでちょっと紹介してみます。

ランキング形式で5位から!それではどうぞぉ。

 

全歌詞

 

 

 

5位 これだみんなメモれ コピれーっ MAKE MONEY!!

倫理観ない感じがいい。

スチャダラパーのラップ部分ではここが一番好きですね。

印象的なサビとラップを合わせる技法は青山テルマ feat. SoulJa の「そばにいるね」とかがやっているが、ここまでサビとラップの歌詞の雰囲気が異なる作品も珍しい。

小沢健二が歌っているのはディスコ(ダンスフロア)の中、スチャダラパーが歌ってるのは街の風景や時代背景というイメージ。

粗野なイメージのスチャダラパーと違って、小沢健二はあくまでスマートに相手を誘って事を成すのだ。そんな対比が一番現れているのがこの歌詞だと思う。

そんな風に考えているので、ラップ部分をカットしてカバーする歌手は正直何考えてんだ!?ってなる。

 

4位 誰だってロケットがlockする 特別な唇

ロケットがlockするわけです。

わかります!?

それくらい魅力的な唇を持った女性だという描写。

比喩って直喩(像みたいに大きいのように”みたいに”という言葉が入る)と隠喩(”みたいに”がない)に分かれるけど、これは隠喩ですね。

佐々木希みたいな唇だね!」と直喩で口説くようなことは小沢健二はしないのです。

結局は男はロケットがlockしたら負け。

一段前の”最高のファンキーガール”を説明する歌詞としてこれ以上的確なものはないでしょう。

 

3位 クールな僕はまるでヤング・アメリカン

ここらへんは序盤の自己紹介パートですね。僕はクール。僕はヤング・アメリカンと女性に訴えかけています。

クール、更にヤングアメリカンかぁとため息。胃もたれするなぁ。

リズムも割と、もったりしているので、クールの”ル”や、まるでの”る”や、アメリカンの”リ”のラ行が、ねっとりしていて歌ってても気持ちいいパートですね。

僕は、クールもヤングもアメリカンも全部、小沢健二以外が使ったらダサい単語だと思っている。現在も過去も未来もいつでも。

 

2位 ほんのちょっと困ってるジューシー・フルーツ 一言で言えばね

「一言で言えばね」の破壊力がすごい。

ちょっと前にサッカー日本代表の本田が「俺は(ミランで)孤立している。あえてね」と言って、「あえてね」ブームが到来したが、それにちょっと似ている。

この歌は「第四の壁」*1がないタイプの歌で「ほんのちょっと困ってるジューシー・フルーツ」という歌詞は視聴者向けの発言だと僕は思っている。

 

「(本当は彼女の魅力は一晩かけても語りあかせない。そんなことしても君たちには伝わらないし何よりも野暮ったいじゃないか。ただ強いて言うなら僕からみた彼女はそうだな・・・)ほんのちょっと困ってるジューシー・フルーツ 一言で言えばね。」

 

カッコの部分は完全に僕の想像だが、行間を読み取るとこうなる。

 

ここからは深読みだが、何に困っているかと言えばもちろん小沢健二のlockしたロケットでしょうね。何がジューシー(みずみずしい)かは皆さんのご想像におまかせします。

 

1位 心変わりの相手は僕に決めなよ

横文字が並びまくる歌詞の中で、この歌詞が1位。

これまで散々「ジューシーフルーツ」とか「クールなアメリカン」とか言って言葉遊びに興じて来た男がさらっと言うわけですよ。

 

「心変わりの相手は僕に決めなよ。」

 

正直かっこよすぎません?

最後のサビ前のブリッジの歌い出しがこれ。

ドカーンと来ます。

先ほど、小沢健二スチャダラパーの歌詞の対比について触れましたが、スチャダラパー側の象徴が「これだみんなメモれ コピれーっ MAKE MONEY!!」だとしたら小沢健二側はこの歌詞です。

とにかく素敵だと思うのが相手に対する敬意を感じるところ。

「彼氏いるの?」「もし相手がいなかったら・・・」

そんなことは言わない。相手がいること前提でアプローチする。

「(相手がいることはわかってる。それでももし気が向いたら)心変わりの相手は僕に決めなよ。」という大人の余裕が垣間見得えますね。

しかし、この大人の余裕、おそらく演技でしょう。

場所はディスコ、ロケットはlockしてる。

男の見栄、小沢健二の品の良さがそう演技させるんでしょうね。

この歌の締めは”二人きりのワンダーランド”になるわけですが、勝因は間違いなく「決めなよ。」の「なよ。」

「決めたら?」じゃダメなんです。「決めなよ。」とちょっと押すわけですね。

ここまでの積み重ねがあって初めて許されるプッシュ。敬意を払った上でのプッシュ。

これが今回1位を獲得した勝因です。

 

最後に

いかがでしたか。

僕が言いたいのはこの曲は最高!ってこと、一言で言えばね。

 

 


小沢健二 featuring スチャダラパー - 今夜はブギー・バック(nice vocal)

 


TOKYO CULTURE STORY|今夜はブギー・バック(smooth rap) in 40 YEARS OF TOKYO FASHION & MUSIC|presented by BEAMS

 

今夜はブギー・バック

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*1:舞台の上にある壁の数のこと。通常の後ろの壁、右の壁、左の壁のほかに、演者と観客との間に壁がある場合に、第四の壁がある、という。